虫歯が進行する6ステップ

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虫歯の進行度は6段階に分かれています。歯科医院に行って歯科検診を受けると医者が“C1.C2・・”と言っているのを聞きませんか?この、“C1.C2・・”というのは虫歯の進行度合いを記号で表したものです。虫歯は気がつかない間に進行してしまうため、症状が出てからでは手遅れになってしまいます。定期的に歯科検診を受けるようにして、初期段階で虫歯を発見すると治療の負担も軽く済みます。

では、具体的にどのように進行していくのか見ていきましょう。“C0”は虫歯の初期状態を表します。見た目にはほとんどわかりづらいのですが虫歯にかかっています。この段階なら再石灰化が期待できるので歯磨きをきちんと行えば進行が防げます。 また、フッ素を使用することで効果が高まりますので、歯科医に相談してみましょう。

“C1”は虫歯の中期状態を表します。エナメル質内に細菌が進入して穴があきます。歯に穴が開くと再石灰化はほぼ期待できません。しかしC1では痛みを伴う自覚症状がほとんど感じ無いので放置してしまうことが多いです。穴が小さいうちに治療すると簡単に治ります。

“C2”は虫歯の後期状態(初期)を表します。象牙質まで虫歯菌が入っています。象牙質はやわらかいので中で大きく広がります。穴が大きくなると冷たいものがしみるようになります。しみる症状が出ると歯髄(神経)を取る治療が必要になります。

“C3”は虫歯の後期状態(中期)を表します。歯髄まで虫歯菌が入ってしまった段階です。歯髄には痛みを感じる神経があるため菌が入ると炎症を起こし激しい痛みを引き起こします。熱い食べ物や飲み物がしみてズキズキ痛みます。この症状を歯髄炎といいます。

“C4”は虫歯の末期状態を表します。健康な歯がほとんど溶けてなくなり、根だけが残った状態です。C3の段階で歯髄炎を放置すると痛みを感じなくなります。しかしそれは虫歯が治ったのではなく神経が死んでしまって痛みを感じなくなってしまったのです。さらに放置すると、根の先から歯根膜に炎症が起こり、硬いものを噛んだりすると痛みや違和感を感じるようになります。

“根尖病巣”は神経が死んでしまった状態を表します。顎の骨の中まで細菌が進入し、根の先に細菌と膿がたまる状態です。噛んだときに痛みがでる場合がありますが通常あまり症状が出ません。しかし、虫歯菌の威力が強くなると膿の量が増えて激しい痛みが出ます。痛みが酷い場合や根尖病巣が大きい場合は、根の中に消毒薬を入れて細菌を殺し、痛みや違和感を抑える治療をします。しかし、一度根の先に細菌が侵入すると完全に取り除くことは不可能で、再発の可能性があります。 放置するとまれではありますが、喉や骨、骨の中の神経、最悪の場合脳に細菌が進入し死に至ることがあります。

虫歯を放置して死んでしまったケースも報告されています。C4の段階で歯を抜くことになるのですが、こうなると何度も治療に通わなくてはなりません。早い段階で治療したほうがいいですね。

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