なかなか治らない残尿感に付けられる病名

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残尿感や頻尿、排泄痛を感じて病院でみてもらうと、たまに聞きなれない病名をいわれることがあります。今回はこの聞きなれない病名について簡単に説明します。まず細菌が原因で起こる泌尿器関係の病気は膀胱炎や前立腺炎が上げられますが、これらの病気に症状が似ているのだけれども、細菌が関与していない病気に、前立腺痛(非細菌性前立腺炎)、間質性膀胱炎が上げられます。また、膀胱頚部硬化症、過活動膀胱という病名もあります。これらの病名は頻尿、残尿感を訴えて診療を受けた患者のうち、はっきりした原因が見つからない場合に付けられる病名です。

間質性膀胱炎は、排尿痛・残尿感など細菌性の膀胱炎に症状は似ていますが、尿検査で細菌が見つからないので、抗生物質の治療が効かない膀胱炎です。粘膜だけでなく、その外側の間質や筋層などにまで炎症が及んでいて、膀胱容量は縮小しています。尿がたまって膀胱がいっぱいになっていたほうが下腹部痛は強く、オシッコをすると痛みが和らぐという特徴があります。

前立腺痛(非細菌性前立腺炎)とは、ペニスの周りや下腹部の鈍い痛み、頻尿、排尿痛、残尿感など症状が細菌性前立腺炎に似ていますが、細菌によって前立腺が肥大していない病気に付けられる病名です。非細菌性前立腺炎・前立腺痛は前立腺の病気であるとは限りません。精神的要因が原因で症状を発する場合も考えられるので、どのタイプの前立腺炎なのかを医師からしっかり聞きましょう。

膀胱頚部硬化症とは、排尿障害の原因を調べるために行われるエコー検査などに基づいてつけられる病名です。尿が出にくい、頻尿、残尿感など前立腺肥大症に症状が似ていますが、前立腺が肥大していない場合にこのような病名が付けられます。

過活動膀胱とは、過度に活発な膀胱、活発すぎる膀胱という意味です。突然、止めようのない強い尿意が出現する“尿意切迫感”を感じるようになるとこのような病名が付けられます。これは、神経因性膀胱の症状のうち勝手に膀胱が縮んでしまうため尿が漏れたり頻尿になってしまう病気のことを指します。原因が何なのか詳しく検査する必要がある病気です。

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