残尿感と体の冷えの関係

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急性膀胱炎にかかると主な症状は頻尿、排尿痛、残尿感などが出てきます。男性よりも女性に多く見受けられ、原因となる菌のほとんどは大腸菌です。膀胱には尿を排出することで膀胱をきれいする浄化作用が働くので感染症を防止する機能と、膀胱粘膜自体の持つ細菌に対する抵抗力とがあるため、普通は多少の細菌が入ってきても病気にはなりません。しかし、冷えや過労、長時間排尿をがまんするなどの原因によって、細菌に対する抵抗力がおとろえているときに大量に菌が入ってくると、膀胱炎になってしまいます。

急性膀胱炎に対して、慢性膀胱炎もあります。これは、糖尿病や前立腺肥大などによる下部尿路通過障害、神経因性膀胱、尿路結石などの疾患が原因で、高齢の男性に多く見られます。薬を飲むだけでは完治しないので、原因となっている疾患を治す必要があります。また、膀胱炎とまぎらわしいものに、冷えによる頻尿と、神経性の残尿感があります。誰でも寒くなると膀胱が拡張しにくくなって、頻繁に尿意を感じやすくなります。また、神経性の頻尿は、精神的な緊張や感情的な興奮によって、膀胱の緊張が高まるために起こります。大事な会議や試験の直前にトイレに行きたくなるのが典型的な例です。

膀胱炎にかかりやすい人が注意することは、足腰を冷やさないこと、体を疲れさせないことです。長時間排尿をがまんしたり、寒い場所に長時間いて体を冷やすことは避けましょう。冬場は防寒をしっかり行います。冷えは体の末端部から始まるので、厚手の靴下や手袋を使うことをおすすめします。腰に使い捨てカイロを当てておくのもよいでしょう。にんにくや生姜など体を温める食品を適度にとり、アルコールや香辛料などの刺激物の摂取は控えます。手足のマッサージやツボ押しで血液の循環を促すのも膀胱炎の予防に役立ちます。また、足を洗面器にはったお湯につける「足浴」も、全身の血行をよくするのでおすすめです。なおトイレが近くなるからと、水分の摂取を控えるのは逆効果になります。急性膀胱炎の場合はたくさん水分を採って尿をたくさん出し、膀胱内の細菌を出したほうが効果的です。

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