頻尿の原因と残尿感との関係は？
頻尿が原因で残尿感が強く感じる場合が多くあります。頻尿とは排尿の回数が異常に多くなる現象で、二時間以下の間隔で排尿したくなり、昼間で八回以上、就寝時で三回以上、一日に八回〜十回以上トイレに行くようであれば頻尿といわれます。頻尿にある原因は大き分けて二つあります。膀胱や尿道などの尿路器官などに病気や異常がある場合と、病気や異常などの疾患がないのに、心理的要因によって頻尿になってしまう場合です。
病気が原因で頻尿になる場合は以下のケースが上げられます。一つ目は膀胱炎の他、尿道炎、膀胱がん、前立腺炎、膀胱および尿管結石などの病気に伴う頻尿です。膀胱炎を起こすと、少量の尿が膀胱内に溜まっただけでも、炎症を起こしている膀胱粘膜の知覚が過敏になり、排尿刺激が起こって頻尿となります。二つめは、膀胱容量が減り、一回の排尿量が減る場合です。膀胱内に腫瘍や結石ができて膀胱内部が狭くなったり、逆に膀胱周辺の臓器の腫瘍によって膀胱が圧迫されることで膀胱の容量が減ってしまい、頻尿になるものです。三つめは、 一日の尿量が10リットル近くにもなる尿崩症や糖尿病などの内分泌異常、慢性腎不全などの病気によって尿量自体が増え、 排尿回数が多くなる場合です。四つめは、膀胱にたまっている尿を一回ですべて出し切れないため、何度も排尿しなければならず頻尿となるケースです。男性での前立腺肥大症や前立腺がんなどに見られる頻尿のほとんどがこのケースです。
体の器官ではなく、ストレスが原因となって頻尿になる場合もあります。精神的な要因やストレス、恐怖心などが原因となって起こる神経性頻尿と呼ばれるものです。例えば、試験や試合、発表会、大事な面接、プレゼンテーションなど緊張が非常に高くなる時にトイレに行きたくなるのは誰にでもあることです。精神的負担やストレスを感じる場面で精神が高ぶり、何度もトイレに行きたくなった経験や、電車でトイレを我慢したことなどをきっかけに、この神経性頻尿は発症します。職場や学校、家庭でのストレスをはじめ、いじめ、暴行、事故や災害など重大な精神障害を機に発症することもよくあります。このように頻尿になると残尿感が強くなり、トイレに何度も行かないとすっきりしなくなり不快になります。
